育児のひとりじかん問題

育児中に「ひとり時間」は必要か。 - スズコ、考える。

 

これを読んで、そういえば私はどうだったかなあと昔のことを思い出してみました。もうこどもが8歳にもなるといろんなことをどんどん忘れていってしまう。

記憶を手繰ってみると、私の場合は一人の時間がほしいのかどうかすらよくわからないほど、追い詰められていました。育児ノイローゼで。双子の育児で、本当にてんぱっていたのです。自分自身が出産前まで、親にも彼氏にもちやほやされて怒られたこともないような、甘やかされた子供そのものだったので。

言葉が通じない赤子と24時間しゃべれずにいるのがつらかったので、友達とご飯でも行きたいなーとは思ったのですが、当時25歳で出産した私が双子の息子と家に閉じこもってる間、友達はOLだったりサラリーマンだったりフリーターだったり、まあなんというか、すごく自由を謳歌していたので、育児をするばかりで本も読んでない映画も観てない服も買ってない(当時はほんとにお金がなかった・・・)私はものすごく劣等感があり、何もインプットしてない私と話してもたぶんおもしろくないだろうなあ。。。とものすごく卑屈になっていました。ので、友達ともほとんど会わず。

それでもしゃべれない赤子を相手にしていると発狂しそうになるので、毎日のように母と電話していました。

当時、子どもを自分や夫の親に預けて夫と出かけることが全然なかったわけではないし、それはけっこううれしかったのですが、親というのは、ちょっと困ったことがあると子供を預かっていても気軽にギブアップします。「子どもが泣き止まない」「トラブルがあった」というような理由でよく電話がかかってきてうんざりしました。泣き止まなくても死なないわよ。。。そのうち疲れて寝るって。そう言いたいくらいでしたが、今後の関係も考えると何も言えず。楽しい気分になっているから余計に電話がかかってくるとしゅんとしてしまったし、夫の親には、「子どもを置いて親が出かけて楽しむなんて!」と直接的に非難されたりもして、ちょっと親に預けるのは微妙だな。。。と悟りました。

 

出口の見えない初めての、しかも双子の育児で、本当に煮詰まって、この時期(生後半年~1年)くらいの時期は良く泣いていました。しくしく。泣く子どもと、こっちが泣きたいわよーと泣く母。どう考えても成長に悪影響がありそう。

・・・というような話を切々と母に話したら、わりと深刻に受け止めてくれて、ちょっとベビーシッターさんでもやとうか、子どもを預けられるところを探して預けてみたら?と言ってくれて、まとまったお金をくれました。それで、NPO法人がやっているこどもミニデイサービスというサービスを見つけ、そこに週に2回、1回につき6時間ほど、子どもを預けることになりました。1時間800円と破格の値段で、1回1万円くらい。でも当時ほんとお金なかったので、親から資金をもらってなかったら、夫に許可もらえなかったかもしれないです。それに、赤ちゃんを預けることに対する抵抗も相応にあったようです。が、実家の資金力と私の煮詰まりっぷりが勝ちましたw

 

そうしたらひとり時間は意外と楽しかった!!夫に子供を見てもらって2時間ほどでかけても、喫茶店でコーヒー飲むとか買い物するくらいしか思いつかないですが、このサービスを使えば、その間家にいられるので、のんびり昼寝したり本読んだり手の込んだ料理したり、友達がやってる飲食店に行ってみたり。プロが見てるのでギブアップの電話もない!そっか、私は自由になりたかったんだな・・・と心から思いました。

そこに通ったのは結局半年ちょっとでしょうか。そのうち、やっぱり子どもと少し距離がある方が向いてるのかもしれない、私。働こうかな、と思い、飲食店のランチ時間のパートを始め、保育園に入所し、いつまでもパートもきついかな、と思い「女性のための再就職セミナー」というイベントに行ったりして、なんと保険のセールスウーマンになったりもしました。

その経験はとてもつらかったのですが、社会復帰的にはすごくいいリハビリになり(リハビリとか言ってごめんなさい・・・いろいろ本当に勉強になったし、契約をとろうと頑張ってました)縁あって知り合いからの紹介で渋谷のIT企業の事務職(正社員!)になり、当時は驚くほど給料も安く、仕事も楽でしたが、少しずつどちらも重くなっていき、今に至ります。(キャリアとか、高給取りとかまでは残念ながらなれていません)

 

本当は、子どもと接しているのが楽しくてひとり時間なんていらない、というようなお母さんになりたかったです。夫の妹がそういうタイプですごくうらやましい。が、自分には本当に無理、と心から思うので、多少忙しくて寝不足でも、仕事をやめたいとか、この道で間違ってないか、とかそういうことをひとかけらもおもわないことに対しては、ああいう経験をしてよかったのかもと思ったりもします。

もし、育児がつらかったら、自分が何をしたいのかをよく考えて、それによってひとり時間をどうとっていくのか(あるいは違うことを目標とするのか)検討していくのがいいのかなーと思います。

が、こういうのは相性とか運の要素も大きいからなあ。。。うーん。難しい。