保育園の役員は仕事じゃない

タイトルに「仕事と・・・」と入力しようとしたら「仕事と私生活を融合させる生き方」という変換候補がでてきてびびりました。

いいですねー。仕事と私生活を融合させる生き方。

私がしてる仕事と私生活を融合させる生き方なんて仕事で知り合った人と飲みに行くくらだなあ・・・

 

先日元保育園メンバーと飲みに行ったときに、「最後の役員はひどかったよねー」という話になりました。

最後の役員とは、保育園最後の、年長さんの年に役員をやったひとのこと。

年長さんの年に役員をやると何かと大変です。卒園というビッグイベントがあるので、卒園式やそれに付随する行事でやることがけっこうあるんですよね。といってもみんな働いているので幼稚園の比ではないと思うのですが。なのでみんな役員をやりたがりません。私も子どもが大体赤ちゃんだったころにやってしまったので(それだって年長になってからやる方が大変だって聞いたからやったのだし)免れ、なぜかすごくキャリアっぽい女性がやることになってしまいました。バリバリ仕事してるので忙しいらしく、その分保育園内の事情にも通じてなくて、でも最後だし、子どものためにも何かしてあげたい、誰もやる人いないんだったら私がやってもいいわよ?という気持ちで引き受けてくれたようです。保育園内の事情に通じてない、っていうところがポイント。

 

何しろ有能なキャリア女性なので、何か準備があるたびに他のお母さんに仕事を振ります。卒園式の準備であれば、保護者からの出しものである歌の伴奏は○○さん、歌詞のコピーは○○さん、お花の準備は○○さん、先生への色紙の準備は○○さん、打上げの場所選びは○○さん、人数確認と予約は○○さん・・・というふうに。これがものすごく反感を買ってしまったんです。そして一緒に役員をやってたお母さんにはみんなに配るお便りの作成をやってもらって、ちょっとこれは(内容が稚拙だという意味で)ひどすぎる、仕方ないから私がやりなおします・・・と言ったとか言わないとかw

上記も、仕事であれば全く問題ない。ディレクターの仕事は手を動かすことじゃない。でも保育園の役員はボランティア。主に、雑用も大変なことも私が引きうけますよーという態度でいないとたたかれてしまうんです。

 

が、まあ彼女はバッシングも気づかないふり(いや本当に気づいてなかったかも)で華麗にスルー。1年半後の今になっても、あれはひどかったよね、と語られる所以です。

 

あとバッシングの原因のもうひとつは実は、彼女が「見るからに仕事ができそうでキャリアもあって、やりたいこともはっきりあって、おまけに美人」だったからではないかな・・・と思っています。保育園ママだからと言って実はみんながみんな、「かっこいいワーキングマザー」というわけではありません。パートの人も多いし、自営業の人も多い。VERYに出てくるようなキャリアママなんでほんといないんです。それもあって、「見るからに仕事ができそうでキャリアもあって、やりたいこともはっきりあって、おまけに美人」で、「仕事をさくさくこなすかのように役員の仕事をバンバン振ってくる人」である彼女が嫉妬や憎悪の対象になったのではないかな、と。

 

キャリアウーマンっぽい女性ってほんと、嫌われるんです。中途半端な田舎の学校では。全然キャリアでもない私ですら、なんとなく「フルタイムで働いているけどそんな大した仕事してないんですてへへ」とか言っちゃうもんなー。

 

この件、私は役員だった彼女を責める気になれないんです。確かに仕事振られたときには面倒だなと思ったけど、どうしてもいやだったら断ればいいんだし、一人だけで苦労するのが美徳とされるなんてなんか変。

でも反感を持つ気持ちもわかる。日々みんな育児に仕事に苦労してて、そんなところに涼しい顔をしたキャリアママが、これやっといてーなんていうんだもん笑

 

この件はどうとらえればいいのか、1年半たった今でも時々考えてしまいます。まあでも、気にしないのが一番いいのかもなー